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化学探偵Mr.キュリー 喜多喜久 を読んで

小説を読むのは楽しい!と自分に思わせてくれた作品の著者:喜多喜久さんの小説

 化学探偵Mr.キュリー

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新社会人で大学で働く主人公”七瀬舞衣”が大学の准教授である沖野先生と一緒に化学で事件を解決していく物語です。化学の知識がなくてもスラスラ読めるので化学が苦手な人でも大丈夫。

主人公が好奇心旺盛な女性・相棒が高身長で大学准教授。

どこかテレビドラマのTRICKの二人を彷彿させる二人のやり取りが面白かったです。

ただし、沖野先生は全然ポンコツではなく、次から次へと現れる事件をどんどん解決していきます、聡明すぎてちょっと人間味に欠ける…それもまた沖野先生の魅力なのかもしれません。

沖野先生が人間味無いのに比べて七瀬さんは積極的に動いて人と関わって行きます、ここらへんの凸凹具合も面白かったですね。

個人的に第四話の『化学探偵と悩める恋人たち』がちょっぴり切なくて好みでした。

全体的に会話が多いのでやり取りも想像しやすく、本格的なミステリー小説を読みたい人には物足りないかもしれませんが、サクッと読みたい人やあまり小説を読むのに慣れていない人にはオススメできる作品だと思います。

 

 

化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー (中公文庫)