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侠飯 福澤徹三 を読んで

侠飯 (文春文庫)

侠飯 (文春文庫)

任侠×グルメ

なんと目を引く見出しでしょう、しかも表紙が黒服のいかにもな男がオムライスを作っている絵!

ミスマッチ!

テーブルの上にはチャカにビールにサラダボール!

ミスマッチ!でもこれは…

絶対面白い

主人公は自分がなにをしたいのかいまいちわからないまま就職活動をしている男子大学生、料理はそこまでできないし、部屋の中は荒れ放題。そんな彼が突然発砲事件に巻き込まれ、逃げるさなか丁度いいからと組長の柳刃と連れの火野が部屋に来てしまう。
突如始まった組長との共同生活、組長柳刃は部屋が汚いのが許せないし、見た目に似合わず料理が上手い、そんな彼と暮らす事で主人公はどう変わるのか?


料理の話は料理をする人なら常識的な物から、どこの調味料が美味しいとかちょっとしたうんちくまで幅広くでてきます。
表紙やタイトルからはイメージはできませんが、就活に苦しむ学生のモヤモヤを組長にぶつけるシーンもあり
任侠×料理×就活 みたいな内容でした。

話のテンポもボリュームもちょっと読むのに丁度よかったです。