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写真を撮りに飛び出そう

南極点のピアピア動画 野尻抱介 を読んで

 

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

 

ニコニコ動画初音ミクじゃないですか!!

なんか表紙ミクの本あるわー、と手に取った本作

ミクが可愛いだけの本なのでは?と読んでみると、なんと少し先の未来を描いたSF小説だった

ニコニコ技術部の技術がインフレし、ニコ動のノリも加速していった結果どうなるのか、そこにはポカーンと口をあけてしまうようなぶっ飛んだ展開が待っていた。

難しい単語が羅列していてとてもすべてを理解する事は不可能だと悟った私はあまり細かいことを気にせずさーっと読み進めた、なんというか、展開が詰らない、面白くないという訳ではなく、途中でスピードが落ちないという意味で、まるでニコ動でいろんな人が流行りに乗ってどんどん盛り上がっていくように問題が発生してもすぐにその問題を解決する新しい何かが見つかってズンズン進んでいく。

途中でいい年したおじさんがニコ動でミクが歌を歌い始めた頃の話をする場面があるのだが、そのあたりが懐かしいような寂しいようなで心に刺さるものがあった。

 

私はあまりSFを読まないのでこの本がSFとして面白いのかどうか図りかねるがニコ動とミクさんは好きだし展開の突き進み方も好みであった。